私たちがここへ引っ越してきた頃は、周りは田んぼばかりが目立ち、あまり人の目を気ににする必要も無い気楽な場所でした。
近くには、お店もコンビニらしきものもありません。
かろうじてジュースの自動販売機があるだけです。
確かに田舎ではあるのですが、それほど寂しい場所と言うわけでもなく、意外だと言えばそうだったのかもしれません。
おかげで、カーテンなしで長いこと過ごすこともできましたし、ゆっくりと部屋の片づけなどもできました。
しかし、私たちの家が完了すると近所で次々に家が建ち始めました。
ひっきりなしに工事の音が鳴り響き、カーンカーンと言う音と共に地面にもそれが響いてくるのです。
そんな日々をなんだかんだ言いながら10年近く過ごしてきました。
最近ようやく落ち着いてきたようで、静かな日々を過ごすことができています。
そして、周りの雰囲気も随分変わりました。
家の周りには田んぼしか見えなかった10年前とは全く異なり、一戸建ての家が多数並んでいます。
もちろんカーテンは必要不可欠。
交通量も以前よりも多くなったような気がします。
手入れの行き届いた庭。
中には、結構本格的に畑を耕している方も少なくありません。
でも、やはり田んぼが多いこともあり、暖かくなるとカエルの姿をよく目にします。
真夏の夜のカエルの大合唱は、今も昔も同じです。
運が良いのか、あちこちから集まってきたご近所の方々とも良い付き合いができていますし、これと言った大きな問題も出ていません。
今でも良い場所に家を建てたことに感謝しているのです。
ポストで伝わる気持ち
以前、チラシを自宅のポストに配るポスティングの仕事をしていました。
決まったエリアで、毎週決められた数チラシを配布する。
それだけなのですが、一戸建てだけに配るとか、集合住宅だけに配るとか、
色々と決まりごとがありました。
配る枚数が多く、決まりごとも多いと結構大変でした。
ポストが門の中にあったり、階段を上がらなきゃいけなかったり、
結構大変なんですよね。
ポストにもいろんな形があって簡単に片手で入れられるポストもあれば
チラシを入れにくいポストもありました。
もし家を立てることがあったら入れやすいポストにしようと思います。
そんな時「チラシお断り」なんて書いてあるとがっかりなのですが
たまに「いつも配達ご苦労様です」とか「いつもありがとうございます」と
書いてあるポストがありました。
とってもほっこりした気持ちになりました。
ほんのひとことで頑張ろうと言う気持ちになれます。
新聞配達や、郵便配達の方もきっとこんなポストを見たら気持ちがよかったと思います。
ポストの形もそうですが、これもまねしたいです。
この仕事をするまでポストについてなど考えたこともなかったけれど
色々自分でやってみると、色んなことに気がつくものですね。