私は高校1年生の冬、初めて電子辞書を買ってもらいました。
決して安いものではないので、手に入れた時はとても嬉しく、また買ってくれた両親にはとても感謝しました。
私の入学した高校は、電子辞書よりも紙の辞書の使用を進めてくる学校でした。
先生曰く、紙辞書の方が色々な発見があるからだそうです。
しかし重たい辞書を毎日持ち歩くのは大変で、周りでは徐々に電子辞書を持つ子が増えてきました。
私も電子辞書があったら便利だろうなと思っていましたが、高価なものだし、折角紙の辞書も買ってもらったんだしと、欲しいとは言い出せずにいました。
1年の冬、授業参観が行われました。
私の通っていた高校は自宅から遠く、母は車の免許を持っていなかったので、高校の授業参観や面談等は全て父が来てくれていました。
その日の授業参観に来ていたのも父で。
授業は英語でした。
生徒はみんな机の上に辞書を用意するのですが、その頃には電子辞書を使っている子の方が多かったかもしれません。
授業参観が終わり家に帰ると、父から電子辞書を買いに行こうと言われました。
突然の事で驚き、理由をたずねると、授業参観で電子辞書を持たない私がかわいそうに思えたというのです。
また今後大学受験をする際、電子辞書があった方が勉強もはかどるからとも言われました。
初めは遠慮していた私ですが、折角なので父の好意に甘え、電子辞書を購入してもらいました。
その時はとても嬉しかったし、もっともっと頑張ろうと思いました。
それからも私はその電子辞書を大事に使っています。
今はもっと良い機能の付いた電子辞書も沢山売られていますが、今も使い続けています。
これからも大事にしたいです。