将来のビジョンがしっかりしている中学生

私が中学生だった頃には、職場体験の授業はありませんでしたが、今の中学生は職場体験という授業があるんですよね。
私が働いている洋菓子屋さんでも毎年中学生を受け入れています。

毎年、2人ほどが2日間の職場体験に着て、製造と販売を体験します。
私は、その中学生たちを担当することが多いので、よく一緒にいろいろな話をします。
どうやった今回の職場体験の場所を選んだのかということを聞いてみると、将来なりたい職業をいくつか考えて、その中から実際に経験してみたいことを選ぶそうです。
だから、製造の仕事のほかに福祉関係や販売、事務などいろいろな職種を選べるようになっています。
いまの中学生は、将来のビジョンがしっかりしている子も多いようです。
また、そのように指導もされているのかもしれません。
だから、高校受験も学力だけでなくて、将来のビジョンに合わせて後に大学に行く時にどこに行けばその大学に受かりやすいかとか、専門的な学科のある高校を選んだりするみたいですね。
中学生というとまだまだ子供だと思っていたけれど、今ではもうその頃からしっかりと将来のビジョンを持っているのはなんとなくすごいなぁと思っています。
でも、自分の子供にはあまり急いで将来のビジョンを考えさせたくないなぁって思っています。
もちろん夢はもっていてもらいたいけれど、いろいろな体験をすることで変わっていくものだと思うから、まだまだ真っ白な心でいてもらいたいです。

無知な女のレッテル

良くある「モテ本」には、恋愛テクニックが書かれている。
著書は心理カウンセラーや、銀座のホステス、占い師など様々だが、共通している点がいくつかある。
その一つが「聞き上手はモテる」ということ。

合コンや初めての食事デートの際、彼の話を聞いてあげるときに目をみてゆっくりうなずくことが大事だという。
男はプライドが高くて、過去や現在の自慢話をするのが好き。
これからのビジョンについても、グローバルだ、ソリューションだ、と大きな規模で語る。
ビジネス誌のインタビューじゃないんですけど、とツッコミたくなるのを押さえて、「うん、うん、すごいね!」と相づちを打つ。
心の中では、(うーん、その理屈はあんたの会社でしか通らないよ。
)と思いながらも、笑みを浮かべる。
すごいね!そうなんだ!を連呼していると、「本当に何も知らないんだね」と、まるで俺が教えてあげるよと言わんばかりの得意げな表情になる。
知らないフリをしているのが疲れてくると、「あの会社はもうその事業から撤退してるよ。
報道見てない?」などと事実を言ってしまう。
一気に冷める雰囲気。
「何も知らないんだね」と思われて、知っていても「そうなの!だから教えてね」と可愛く言いなさいというのがモテ本の教えだ。
良い加減、聞き上手=無知な女=だからモテる!という構図を取り払って、「博識だなぁ!付き合う内にお互い磨かれそうだ!」という所に惹かれる男がもっと増えても良いと思う。
聞き上手プラス自分の意見をまっとうに述べるのが素敵!そんな女がモテのスタンダードになると、日本はもっと変わると思う。
事実であろうと、意見を通す「強い女」はモテない。
「強い女」を聞き役にさせるほどの男が量産される世の中なってほしいものだ。