昔々、とある国で学校に通っていた時の話しである。
好きで来たはずの国なのに、無性に日本に帰りたくなったことがあった。
ある春の日、そんな気持ちでいてもたってもいられなくなった。
同じように、生まれ育った場所を懐かしく思い出している友人がいいた。
一緒に寮生活を送るYさん。
色んな話をしているうちに、海を見に行こうということになった。
海を見たからと言って、帰国できるわけでもないのに、その時は酷く海が恋しくなったのだ。
私が暮らす故郷の静かな海。
Yさんは大阪から来た人だった。
当時、若さもあった二人だ。
すぐに海を目指して出発することになった。
人に尋ねながらバスを乗り継ぎ、タクシーを使い、行けども行けども目に見えない幻の海を目指して二人で歩いた。
春に似合わない暑い日で、太陽が真上に来ると帽子無しでは少々辛いものがあった。
そして4時過ぎ、とうとう二人は港に付いた。
お世辞にも「青い海」とか「美しい海」とは言えなかったが、少しの間それを見ていたら気が随分落ち着いた。
始めから期待などしていなかったのだが、実際に目にすると想像以上に汚れた水たまりと船がそこにあった。
それでも満足して寮に帰ったのだ。
寮に帰る頃はすっかり暗くなっていて、空には綺麗な星がたくさん出ていた。
星は本当に綺麗だった。
どうしてあの時海が恋しかったのか今でもよく分からない。
ただ何かを求めていたことだけは確かだ。
そして、それはちゃんと手に入れることができたような気がする。
思えばこれが、私の初めての遠出だった。
恐らく、「自信」と「しるし」を手に入れることができたのだろう。
自分の世界が広がった
語学留学をしたことがあります。場所はシンガポールです。先生は全員欧米の方でネイティブな英語を学ぶことが出来ました。
英語を学んで良かったことは、外人の方と臆することなく会話が出来ることです。
いきなり話しかけられてもリスニング力が多少でもあるので慌てることもなくなりました。
留学することで絶対に英語を話さないといけない状況に自分を追い込むことで英語のスキルも上がったと思います。
また、会話だけでなく異国の友達が出来たり、自分の世界が広がったとも感じました。
英語を学んで失敗したとは思ったことはありません。
相手が何を言っているかわかる瞬間はとても嬉しいし自分の成長が感じられる瞬間でもありました。
これからの自分にとっても重要な経験だったと思っています。
今は外国語に関わる仕事はしていませんが、もしそのような機会があれば挑戦してみたいとも思っています。
外国語で仕事をすることは大変なことだと思います。
ただ会話を楽しむのとは訳が違うので努力や専門的な知識も必要だと思います。
ビジネスでもビジネス英語などが必要になってくるのでそれを学ぶのも単純に外国語を学ぶよりずっと大変だと思います。
翻訳や通訳であればリスニング力や独特の言い回しなども理解しなければいけないので自分をその外国語の環境に置いて生活することも重要だと思います。
その土地でそこで生活する人と触れ合うことで感覚なども鍛えられると思います。
仕事をするのだからコミュニケーション能力以外のところも磨いていかなければなりません。
でもそれを乗り越えて仕事が出来た時は達成感や自分への自信にも繋がって人としても大きい人になれると思います!