人生の最期をどこで過ごすか

私には今年93歳になる母方の祖母が居ます。
6年前に祖父が亡くなり、その後数年間は一軒家に一人で住んでいました。
当時まだ独身だった私は実家で暮らしていて、車の免許も無かったので祖父が亡くなった後も、家に様子を見に行くのは年に数回でした。

母も車の免許が無かったので、バスなど交通機関を乗りついで月に1度は通っていました。
実家から祖母の家まで交通機関で1時間半はかかるので、同じ市内ですが、距離的には簡単に行き来出来るものでは無かったです。
祖母が90歳を超えたあたりから、体力・食欲共に衰えは何もありませんでしたが、やはり何かあってもすぐに駆けつけられないということから、実家からすぐ行ける距離の老人向けの住まいを探すことにしました。
今はいろいろな施設が細かく分類されているので、一口に老人向けと言っても、サービス内容や料金が違うし、何より人気のあるところは待機している老人も多いとの事でした。
日本はいかに高齢化社会なのだな。
とも思うと同時に、親の面倒を見ない子供が多いのだなと思いました。
もちろん面倒を見ないのには、介護の問題、金銭的問題など多かれ少なかれ理由はあると思います。
我が家の場合は、父が数年前に脳梗塞で倒れたというのもありますし、
父は人づきあいが悪く一緒に暮らせるような性格ではないという点です。
実の娘の私でも一緒に暮らすことにストレスを感じていましたから。
そういった理由の元、すぐには決まりませんでしたが、1年半探しに探して、実家から徒歩で15分の所に、新しい住まいを決めることが出来ました。
祖母にとっては何十年も祖父と過ごした家から離れるのは、ライフスタイルも変わりますし、いろいろ不満もあったと思いますが、私としては、やはり近くに居てもらった方が安心ということもあり、嬉しいと思っています。