私が駅を苦手に思う理由について

私にはいくつか苦手なものがありますが、駅や空港も正直得意ではありません。
特に駅は、本当はあまり行きたくない場所です。
理由は笑ってしまうようなこと。
駅に行くと寂しくなってしまうのです。

きっとこんな風に思うのは私だけでしょうね。
学生時代も、何度も利用してきた駅。
当時はもちろん、そんな風に寂しく思うことはありませんでした。
それがいつからでしょうか、駅がとても切ない場所になったのです。
遠距離恋愛をした経験がある私は、彼に会う時はいつも新幹線を利用していました。
また彼も、滅多にこちらに来ることは無かったのですが、来てくれる時はやはり新幹線に乗ってきました。
私が彼の住む町に行く時は、嬉しさに心が躍ります。
でも、また自分の住む町に帰る時は、寂しくて悲しい気持ちになりました。
できることなら、ずっとこのままここにいたい。
そんな風に思ったものです。
また、彼が私の住むところに来る時は、とても楽しくて嬉しい気持ちがするのですが、帰って行く時は心が重くて苦しかったことを覚えています。
だからいつも別れる時は、彼を置いて振り返らずにずんずん歩いて行ったのです。
泣いている顔を見られるのも嫌でした。
それはきっと相手からしてみれば、サッパリしすぎていて愛情を感じられないものだったかもしれませんね。
そんな思い出が強すぎて、いつの間にか駅は私にとって悲しい空気を感じさせる場所になってしまったのだと思います。
カッコ良い姿を、彼に見せられなかった悔しさもあるのでしょう。
いつも無様な私が駅にいました。
駅はいつも私を切なくさせる場所なのです。
空港も、同じ空気が私には感じられるのです。