最近まで寝具メーカーに勤めていました。
創業430年という長老舗企業でしたが、その分体質は古く建物も古かったのが印象に残っています。
その中で私が所属していたのはベビーの寝具を取り扱う部署でした。
寝具というと布団や毛布、タオルケットといった商品がメインですが、ベビーの商品ではキャラクターのベビー寝具も取り扱っているのでキャラクタービジネスの世界も体験出来たのがとてもよかったと思っています。
入社するまではそこまでキャラクター好きでもなかったのですが、否が応でもキャラクターに詳しくなりその世界にどっぷり。
今の流行りのご当地キャラではなく何十年前から続いてる海外のキャラクターを取り扱っていたので絵本やコミックが何十冊も出ていて自分も小さい頃から知っている世界的に有名なキャラクターばかりでした。
海外のライセンサーからデザインの承認が下りなければ商品化出来なかったりと国際的な場面もあったり刺激の多い仕事を担当していました。
キャラクターの使用制限はあるものの基本的なデザインや色、アイテムは自分達で考えなくてはならなかったのでいろんな売り場行ってリサーチして新商品を考えたり、今時マックの時代なのですが時には自分でスケッチブックに色鉛筆でデザインを書いたりするのが楽しかったです。
時には販売応援とうい形で実際の店頭に立って自社商品を売ったりもしていました。
その時来てくれるお客さんはこれから生まれる赤ちゃんの為におふとんを買おうとする夫婦やその親御さんが多く、こちらが薦める商品の説明を熱心に聞いてくれ赤ちゃんの為に快適なおふとんや良い睡眠環境を作ってあげたいという気持ちのお客さんが多かったように思います。
そんな思いがあっても、数あるお布団の中からどんなお布団を選べばいいのかわからないお客さんの手助けに少しでもなって、自社商品を買っていただけた時は本当によかったなと思うし、お客さんと接したことでこちらも幸せな気持ちになります。
私も去年出産し自分の作ったお布団を、自分の子供に使うことが出来たことが喜びでもあります。
キャラクタービジネスは確かにビジネスの世界ではありますが、子供に夢を与えることが出来る素敵な業界なので、私もいつか社会復帰する時が来れば、寝具にはこだわらなくてもまた、その業種に戻ることが出来れいいなと思っています。