家族で海の温泉に行ってグルメを

今年は、お父ちゃんは忙しくなるだろう。
そんなことはとっくに知っていて、だからこそ昨年は思い切りレジャーを楽しんだ。
今年を逃したら、恐らく当分時間に余裕はできないだろうと、本当に行きたい所には片っ端から足を運んだ。

だから、納得したはずなのに、やはり子供はお父ちゃんと一緒に遊べなくて寂しいようだ。
一緒に遊ぶと言っても、特に何をすると言う訳でもないのだが、起きている時間に顔を見ることができないという事が本当につまらないようだ。
大きくなったと思っても、やはりまだまだ子供である。
いつぞや録画しておいた親子二人が好きなアニメも、これはお父ちゃんと一緒に観るのだとずっと観るのを我慢してる。
もう何か月も経っていると言うのに。
だから予定変更で、次に一日でも休めるようなら無理をしても家族みんなで旅行に行くことにした。
本当に実現できるかどうか分からないが、今はそのつもりでいる。
海に行きたいと子供が言う。
理由は海で遊ぶ為ではない。
新鮮な魚介料理を食べたいのだ。
何と言っても好物はアワビ。
一丁前にアワビを食す我が子は、これを目当てにどこにも行くのである。
それも良いだろう。
美味しい物を食べることは、私も主人も嫌いではない。
豪華な海鮮料理を食べることができる、良い温泉宿も知っている。
それほど大きくはない岩でできた露天風呂からは、素晴らしい海とカモメの歌が聞こえてくる。
さて私は何を食べようか?
私はあまりアワビは好きではない。
それよりも、上手いマグロの方が嬉しい。
握り寿司も食べたいし、雲丹も食べたい。

海が見える温泉で心癒される時間

私は、海が見える温泉がとても好きだ。
もともとかなりの温泉ファンなのだが、中でも海が見える宿で過ごす時間に幸せを感じる。
私たち夫婦は、特別物欲も無ければ何に対してもこだわらない方である。

月々に入ってくるお給料は、もっぱらこういった旅行などに使うことが多いのだ。
その部分は価値観が同じで良かったと思う。
今までに秘湯と呼ばれる古い温泉にも入ったし、豪華な料理が有名な宿にも宿泊した。
長い歴史があって、泊まった人にハッピーをもたらしてくれるという謳い文句に魅かれて利用したこともあるし、ミステリアスな体験ができると聞いて期待して足を運んだ温泉宿もある。
でも、色々な宿を利用して思うのは、やはり海が見えるところが私は一番癒されると言うこと。
露天風呂からカモメが飛び回る姿や、海を行きかう船を眺められる粋なホテルもあった。
そしてこういったちょっと高価な宿泊施設では、大抵アワビを出してくれる。
滅多に食べることなどないから、それもまた私たちを嬉しくさせてくれるのだ。
どうしてだろうか、ただぼんやり海を見ているだけでもとても穏やかな気持ちになれる。
浄化作用がある聞くこともあるのだが、もしかしたらこういうことを言っているのだろうか。
それとも、豪華な海鮮料理を食べることでお腹を満たし、満足感が人を優しくさせるのかもしれない。
潮風を感じながら、また海を眺めながらお湯を満喫したい。
せっかくだから、天気の良い日に行こう。
そう言えば、ここ数年は温泉に行っていない。
なんだかんだと忙しかったからである。
今度はアワビもフカヒレも無くて良いから、良い湯にゆっくりと浸かりに行ってみようか。